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「毘沙門天(びしゃもんてん)像」の謎に迫る

神の倉~熊野社の尾根道を歩いて

「毘沙門天王参道」と書かれた石柱碑が立っている神の倉3丁目の住宅街にある入り口から、熊野社本殿の裏まで続く道はちょっとした山の散策路になっていると聞き歩いてみました。

雑木林に囲まれた尾根道は獣道のようで足場の悪いところもちらほら。人の往来でできた踏み跡をたどりながらしばらく進むと、毘沙門天の石像が立っています。建立記念碑によれば建てられたのは大正10年とのこと。

地元の旧家や神社関係者に話を聞き、毘沙門天とは四天王の一体で「福徳円満」の利益があるとの話を知りました。当時まだ民家も少なく山や畑に囲まれた地で、繁栄の願いを込めて同石像が祭られたようです。

同石像には「岡崎市久右エ門 彫刻人長坂順治」と記されていて、岡崎市の久右エ門という町に住む長坂順治が彫刻を手掛けたことを示しています。「長坂順治」とは、大正から昭和初期に活躍した岡崎の石材加工職人。「地蔵石工」と呼ばれた石像彫刻を手掛け、薪(たきぎ)を背負った二宮金次郎の石像を小学校に最初に作った人でもあります。

建立から約100年、確かに町は繁栄し、古き道に昔をしのばせるうららかな秋の1日でした。