ロカル緑区 > トピックス > ブログ一覧 > 歴史宝箱④~鎌倉街道(その2)~

トピックス

歴史宝箱④~鎌倉街道(その2)~

 
▲古鳴海交差点近くに残された細い道

10歩で鎌倉武士気分

前回6/27号では、現在の熱田区方面から緑区内を通って、豊明市へ続いていた歴史的古道・鎌倉街道を取り上げました。今回は、池田誠一著『なごやの鎌倉街道をさがす』(風媒社)などの参考書を片手に、鎌倉街道の遺構を再確認しに出掛けてみました。

スタートは野並交差点のすぐ南、古鳴海交差点です。ここからいきなり坂道になり、嫁ケ茶屋という地名が、かつて旅人が一息ついた街道沿いの茶屋をしのばせる地域に入ります。鎌倉街道は、江戸時代の東海道よりも内陸の山裾を回り込むように続いています。これは、鎌倉時代には現在の天白区天白町島田より南の天白川流域が、鳴海潟と呼ばれる広大な干潟だったためです。笠寺周辺の台地は海に浮かぶ美しい島だったほど。干潮の時は干潟を歩き、満潮時には山側に迂回しました。現在私たちが眺めている古鳴海など、天白川周辺の土地の多くは、江戸初期から営々と続いた干拓事業のおかげです。

さて、頼朝が京へ向かい、『十六夜日記』の阿仏尼が歌に詠み、信長が桶狭間へ向かうときに通った道の痕跡は残っているのでしょうか? 鎌倉武士の気分を味わうなら、一番のお薦めは、古鳴海交差点の南東にある小さな空き地に残された遺構です。歩いたら10歩足らずですが、うっそうとした森に囲まれていた時代を感じさせます。

 

▲多くの旅人が行き来した時代を感じさせる諏訪社の境内

もう一カ所は、相原郷にある諏訪社の境内。やや整備され過ぎている感じがしますが、鎌倉街道が現在の国道1号のような主要道路だった時代を想像させてくれます。
(隨)