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【緑区の歴史宝箱~番外編】語源が謎の「牛毛廻間」

▲旧牛毛廻間を流れる愛知用水。周りには新しい住宅が増えている

干支にちなんだ場所を訪れると縁起が良いといううわさを聞いて、緑区内の牛関連地名を探してみました。寅新田や巳新田などの地名があるので、牛もすぐに見つかるだろうと思ったのですが、これがなかなか難物でした

ようやく見つかったのが、牛毛廻間(うしげはざま)。桶狭間小学校の北西から愛知用水の周辺一帯の字名でした。しかし、江戸時代から続くこの地名は、平成20年代に行われた町名変更で桶狭間巻山や桶狭間西などの地名に吸収され、消えてしまっていました。ところが、愛知用水に架かる橋や公園には、今も牛毛廻間の名前がしぶとく(?)残っていました。住民の地名への思いの強さを感じます。

ところで、牛毛という名前の由来ですが、調べてみても手掛かりが見つかりません。どうやらかなり珍しい地名のようです。実は、扇川と天白川が出合う辺りの西岸は、かつて牛毛海岸と呼ばれる砂州があったようで、そこに牛毛荒井村と呼ばれる集落がありました。この地名も消えていますが、今も天白川堤防の上に牛毛神社(うしげじんじゃ)=南区元鳴尾町=というかつての村社が残っています。

津田正生著『尾張国地名考』では、牛毛は「海潮池」から来ていると推察されています。牛毛村に関しては一理あると思うのですが、海からだいぶ離れている牛毛廻間はどうでしょうか? 牛毛村出身の人が移り住んだのか? 想像が広がります。(隨)