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緑区の歴史宝箱⑪~有松絞の繁栄を象徴する 岡家住宅~

▲外壁に接していない部屋に光を取り込む工夫の天窓


有松絞の繁栄を象徴する

岡家住宅

幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師小田切春江の作品「有松絞店丸屋丈助店先」に描かれているのが、有松の東海道(旧道)沿いにある岡家住宅のかつての姿です。現在の表側は格子が建て込まれた姿ですが、浮世絵の中では、東海道に向かって大きく開放された店構えで、たくさんの人が出入りしている活気のある様子がうかがえます。

現在も、岡家の周辺には、江戸から明治にかけて有松絞で繁栄した時代を物語る豪壮な絞り商の建物が並んでいます。中でも最も敷地が広く、母屋の規模も大きいのが岡家住宅。市の有形文化財に指定されています。

有松伝統的建造物群保存地区に指定されたエリア内の建物の多くは、今も絞りの店として営業していたり、料亭やデイサービスの施設などとしても利用されていたりと、建物内の一部を見ることができます。また、お祭りなどの行事の時にも、内部の特別見学が企画されることもあります。

岡家住宅は、毎週土日曜の午前10時半から午後3時半まで無料で見学できるので、天井の巨大な梁や、吹き抜けの付いた部屋、防火を目的とした釜場の壁など、江戸時代の特徴を残した興味深いさまざまな工夫を間近で見ることができます。

今は住む人もいない岡家住宅ですが、土間に立って高い天井を見上げていると、春江が描いたにぎわいがかすかに聞こえてくるような気がします。 (隨)